潰瘍性大腸炎を抱えて MOGU-STYLE

社会人になって潰瘍性大腸炎を患ったMOGUのライフブログ。日々の生活や治療、経験者からのアドバイスなどについて綴っていきます。

旅行やお出かけの注意点

あなたのお出かけに必ず同行するトラブルメーカー

時計
僕自身病気が発症する前から人ごみの多いところに行くのは好きではなかったですし、休みの日はスポーツで体を動かしに行くか家でのんびりしていることが多いタイプでした。

それでも、たまには行きたいと思うイベントもありますし、彼女とデートに行きたかったりという時も少なからずあります。

潰瘍性大腸炎になってしまうと、ちょっとしたお出かけだとしても、普通の人がする必要のない気構えや、お出かけ中の行動が必要となってきます。

一人のお出かけでも、複数のお出かけでも、あなたには常に潰瘍性大腸炎というトラブルメーカーな同行者がいることを、頭に入れておかなければなりません。

襲い来る便意の恐怖

潰瘍性大腸炎の発症のページでも書きましたが、この病気が一番日常生活に支障をもたらす点は、一日に何度もトイレに駆け込まなければならないという点です。下剤を飲んだ時のように、多くの場合すぐにトイレに向かう必要に迫られます。

日本のトイレ事情は世界的にもかなり良い環境だと思います。公園や河川敷には公衆トイレがあり、駅やコンビニなどでもトイレが利用できます。
ただ、それでも潰瘍性大腸炎の患者が常に心の平穏をもたらせるほどの規準は満たせていません。そんな基準を満たそうと思ったら、日本中常に半径10m圏内にトイレがあるような世界になってしまいます(笑)

準備や気をつけていること

そもそも出かけるべきかの判断

朝から4,5回と便に行くような日は、「今日は日中の危険レベルも高いな」と想像がつきます。
そんな日、僕の場合は、一人でのお出かけであれば中止して自宅待機、友達とのお出かけであればお出かけ先のリスクの高さで可否を判断、となります。

人ごみの多いイベントなどへ行く場合、もし便意が襲ってきてトイレに駆け込もうと思っても、人が多くてなかなか辿りつけず、やっと着いたトイレも人が並んでいてすぐに入れない、となる可能性が十分にあります。
同じ病気の人は共感してもらえるかもしれませんが、トイレで並んでいる時が一番ガマンが効きません。決して言葉や態度には出しませんが、「さっさと済ませて、個室から出てこいや!!!」と、心の中は鬼と化しています(笑)。

さらに、友達らと出かけている時は集団の行動を乱すことにもなってしまいますし、「漏らしちゃったから、帰るね」なんて、とてもじゃないですが恥ずかしくて言えません。

そこまでのリスクを取ってでも出かけたいというケースは、僕にはほとんどありません。
なので、朝の時点でまずそうだなと思った時は「ごめん、朝から調子悪いんで今日は不参加にさせて」と連絡して、家で大人しくしています。

コース選択

便意がやってくる確率の高さは、
歩行中 > 電車などで立っている時 > 座っている時
となります。

歩いていれば体の動きに合わせて腸も動かされますから、当然といえば当然ですよね。
ですので、どれだけ歩く距離・時間をかけずに目的地に到達できるコースを選ぶかは大変重要なことです。

東京都内はいろんな路線の電車が走っていて、最寄りじゃない駅から歩いたほうが乗り換えも少なく早く着くということがありますが、僕は多少時間がかかっても歩行距離が少ないコースを選びます。
コンビニなどが無い道で、とても目的地まで持ちそうにないといった絶望的状況を避けるため、歩いての移動はなるべく避けましょう。

ちなみに、座っているときはお腹回りの筋肉もそれほど使わないためか便意も比較的訪れにくいですし、もし便意が来ても自然に肛門を閉ざした状態になっているので、長持ちします。
電車に乗って、優先席以外の席が空いていたら座るようにすることを、僕はお薦めします。

トイレの場所を常に頭にインプットしておく

これも非常に大切です。
予め地図で「ここにコンビニがあるな」などと予習しておいたり、ショッピングモールなどでも常に今いる場所から一番負担をかけずに行けるトイレを把握できるようになりましょう。
携帯の地図アプリですぐに周辺の状況を調べられるようにしておくことも大切です。

もし可能ならば、二番手・三番手も頭に入れておくべきです。
「Aのトイレは今いる場所からは一番近いけど、他のトイレが近くにないから個室埋まってたら絶体絶命。BのトイレはAより少し離れているけど、Aより大きいし、もし全て埋まっていてもCのトイレに照準を切り替えやすい」
と、様々な条件を考慮し、現状でベストな選択ができることが望ましいです。
私の経験上、常にベストな選択というものは存在しませんし、どれを選んでもバッドエンドを覚悟しなければならない時もあります。

何を熱く語ってるんだと思われそうですが、潰瘍性大腸炎の症状に悩む人にとっては、日常的にやって来る死活問題なんです。
そして、もしピンチがやってきても大丈夫だという安心感こそが、便意を訪れにくくする唯一の対処法でもあるのです。

ちょっとしたお出かけでも着替えの用意を

僕は出かける際、必ずバッグの中に短パンと下着(パンツ)を忍ばせています。
それは、決して低くない可能性で訪れてしまう、もしもの時のために。

ケースに応じた準備や注意点

映画鑑賞

調子が悪そうな日はもちろん行くのを止めますが、そうでなくても2時間近くじっとしていれば、調子が良い日でも鑑賞中に便意が来る可能性は十分あります。
もし途中で何度も席を立っても大丈夫なように、座席は通路脇の、出口からも比較的近い場所を予約します。

腸を刺激しないためには、飲食の一切を控えるべきではあるのですが、ドリンクとフードもできれば一緒に楽しみたいものです。
その場合、一度に口に運ぶ量を少量に抑え、激しく胃を使わないように心がけましょう。

ドライブ

僕は車を持っていないので、めったに運転することはないのですが、助手席に乗せてもらったり、タクシー車で移動をしたりすることはあります。
車移動は座りながらの移動なので、症状的には楽な移動手段です。

ただ、高速道路などすぐにトイレに行けず苦しむ場合があります。
サービスエリアのトイレに行ったのに、車に乗り込んでスタートした直後に便意がやってくる、なんてことも。
車での移動前、移動中は飲食のタイミングや量に気を使いましょう。。

また、座った状態から立ち上がった時には便意が来やすいので、建物から遠い場所の駐車場に止めことになった場合などは要注意です。
あと、シートベルトによるウエストの締め付けもジャブのように効いてきますので、シートベルトを締めたら、ウエストの部分はすこし緩くしておくこともオススメです。

ウォーキング、ジョギング

悪いことは言いません、外のウォーキングやジョギングをするのは止めましょう。
理由は、これまであげてきた内容を読んでもらえたらご理解いただけると思います。

僕も、この症状が出る前は週に1,2度、自宅から町内一周6キロくらいの距離を走っていましたが、発症以降はパッタリと止めました。
正確にはパッタリとじゃなく、いけそうなタイミングで何度か試してみたんですが、ほとんど途中で便意が襲ってきて、ジョギングどころではありませんでした。

ウォーキングやジョギングがしたいときは、スポーツセンターやフィットネスクラブなどのランニングマシンを利用しましょう。
もちろんマシンなら便意が来ないということはないですが、大抵トイレが近くにありますので、何とかやり過ごすことができるはずです。

朝の通勤電車

これが、多くの方にとって一番の悩みのタネではないでしょうか。
始発でなければ座って乗ってられることはほとんどなく、降りる駅まで立ちっぱなしと言うことも。
さらに、朝の駅のトイレ個室はほぼ間違いなく人が入っていて、すんなり入れるのが奇跡だと言えるくらいです。

それが平日の月〜金にやってきて、会社に行かないわけにもいかないという。

私の場合、通勤電車は満員電車でしたが、不幸中の幸いで車両にトイレが付いている路線だったので、トイレのある車両のトイレ間近のドアから電車に乗っていました。
それでも、他の人がトイレにはいっている時間もあるため、必ずしも大丈夫というわけではありません。何度もヤバい時がありました。乗り換えで駅構内を移動中に便意が来ることも少なくありません。
降りる駅の近くで便意がやってきて、トイレで乗り過ごしたということもありますが、漏らさずにすむほうがずっとマシです。

何年かはそれでやり過ごしてきましたが、仕事の色んなストレスがあいまって症状がさらに悪化した時には、これではもたないと感じるようになりました。
そこで次に取った策は、「早朝出勤作戦」でした。

朝の4時台に起きて、5時20分ごろの電車に乗車。会社近くの駅に着くのが6時30過ぎ。
この方法なら、電車も空いているので座席に座っていられますし、うたた寝しながら通勤も可能。トイレもすんなり入れるし、乗り換えの駅でもトイレに行くことが可能です。
会社の始業は9時なので、8時半くらいまでは会社に私ひとり。朝のうちに社内で朝食を摂りながら1日の段取りをつけ、始業前に仕事の割り振りできるという効率の良さもあり、その仕事を辞めるまではこのスタイルを続けました。

通勤の仕方については人それぞれなので、その人によった解決法があるとは思いますが、この早朝出勤作戦はかなり有効な手段かと思います。
僕は朝が強いほうではないので、健康であれば絶対にこんなことはしなかったでしょうが、それほど便意に怯えながら出勤するのは辛いことでした。

飛行機に乗るとき

飛行機にはトイレが付いていますので、比較的に安心して乗っていられますが、離陸・着陸時は席を立てないので、そのタイミングで便意が来てしまうと、ひたすらこらえるしかありません。
海外旅行などでは途中に食事も出ますが、食後はトイレに行きたくなりますし、他の人もトイレを利用するタイミングなので、注意が必要です。

トイレに近い席であれば、今空いてるかどうかが把握しやすいので、より安心して空の旅を楽しむことができます。
航空券の購入時やチェックイン時などに病状を伝えて、トイレが近い席にしてもらえるようお願いしてみたほうが良いでしょう。必ずしも要望を叶えてもらえるわけではないでしょうが。

また、海外では日本よりトイレが見つけにくいと思われます。
私がアメリカに行った際には、幸い症状が落ち着いていたので窮地に陥ることはありませんでしたが、トイレが少ないことに対しては具体的な対策などは思いつかなかったです。

それと余談になりますが、海外にいくときには事前に海外旅行保険に加入しておくことも必須です。
保険を使うような事態にならないことが一番ですが、「絶対安心」はありませんからね。もしものときにはキャッシュレスで通える現地病院を保険会社から紹介してもらうこともできます。
潰瘍性大腸炎の人が海外旅行保険に入る方法

出来る限りの対策をして、お出かけ・旅行に行くようにしましょう。

      2016/05/04

 - お出かけ・旅行