患者のご家族やご友人、恋人などにお願いしたいこと
病気であることを知っておいてもらえれば、それだけで十分
ここのページの内容については、私の性格なども影響しての意見ですので、あてはまらない患者さんもいらっしゃるかもしれないことを、あらかじめ明記させていただきます。
潰瘍性大腸炎を患っている方のご家族やご友人、恋人でこのブログを覗きにいらしている方は、きっと「その方のために何かしてあげたい、力になりたい」と思ってくださっていることでしょう。
そのお気持ちだけで、まずは十分です。
むしろ、変に騒ぎたてて欲しくないとうのが正直な気持ちです。
難病ゆえの症状とはいえ、「下痢が漏れそうで我慢している」なんていうのは恥ずかしいですし、他の人に感づかれたくはありません。
話の途中なのに席を立ってトイレに向かう。
何度もトイレに行って帰ってを繰り返している。
そんな様子を見かけたら「あぁ、やってるな」くらいに心の中で思っていてください。
できる範囲で、察してください
とんでもなくわがままな物言いですが、便意を我慢しているんだなと気がついたら、とにかくその人にアンテナを張って、無言の意思を察してあげてください。
トイレに向かう最短コースに、あなたが立たないように気をつけましょう。
後を付いて歩くようにすれば間違いないでしょう。
間違っても、後から肩をつかんだりなどしないように。
手に持っているバッグを突然あなたに突き出し、「持ってて」と言っててくるかもしれません。
バッグによる重心バランスが便意をこらえる上で不快になっているのかもしれません。
トイレに入ったとき、最小の動作で排便体制に入れるようにバッグを手放したいのかもしれません。
何も言わず、預かってあげましょう。
自発的な助けの言動はむしろ邪魔になりかねない
便意をこらえながらトイレを目指している時は、ホントに心身とも極限状態で、言葉を発することすら、『ダム』を決壊させてしまう要因に感じられます。
「大丈夫?」と親切心で声をかけてくれてることは分かっていますが、「大丈夫じゃねーよ!大丈夫じゃなかったら何とかしてくれんのかよ!」といった、怒りの感情に変換されてしまいかねません(笑)。
断崖絶壁に片手一本でギリギリ捕まっている人に「大丈夫?」と声をかけているようなものだと思ってください。
もし潰瘍性大腸炎であることを告げられた際には、「もし何か手伝えることがあれば、遠慮なく言ってね」くらいに声をかけてあげて、その後は自発的な行動はせず、何かリクエストされた場合に応えてあげるようにしてください。
これくらいのサポートで十分で、それ以上は逆にこちらが負担に感じたり煩わしく感じられてしまうのです。
(くどいようですが、あくまで私の感覚なので、全ての人にあてはまるとは限りませんが・・)
2016/05/04